
核融合と核分裂のちがい|「くっつける」と「割る」
2026-08-02 ・ 超入門
「核」とつくと同じに見えますが、核融合と核分裂は正反対のしくみです。違いを知ると、核融合が期待される理由が見えてきます。
「割る」核分裂、「くっつける」核融合
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- 核分裂(今の原発):ウランなど重い原子核を割ってエネルギーを取り出す
- 核融合(太陽と同じ):水素など軽い原子核をくっつけてエネルギーを取り出す
どちらも核のエネルギーですが、方向が逆なのです。
何がちがう?
核分裂(既存原発)
- 連鎖反応が続く→暴走リスク
- 長寿命の高レベル廃棄物
- 燃料ウランは有限
核融合(開発中)
- 条件を外すと即止まる→暴走しない
- 廃棄物が少なく短寿命
- 燃料は海水などから豊富
安全性の考え方
核融合は「厳しい条件を保ち続けないと反応が止まる」ため、事故時は自然に停止します。福島のような炉心溶融は原理的に起きません。ここが大きな安心材料です。
ただし核融合はまだ実用化されていません。そこが最大の違いでもあります。
もう少し詳しく(背景)
核融合と核分裂は、名前は似ていても正反対の反応です。核分裂はウランなど重い原子核を割ってエネルギーを取り出す方式で、これが今の原子力発電。核融合は逆に、軽い原子核をくっつけてエネルギーを得ます1。どちらも核子あたりの結合エネルギーが最も安定な「鉄」に近づく方向へ進むときにエネルギーを放出する、という点では共通の物理に基づいています。安全性の観点で決定的に違うのが、核融合は"暴走"しないこと。核分裂は連鎖反応が加速する危険がありますが、核融合は超高温という厳しい条件を保ち続けないと反応が即止まるので、事故時は自然に停止します2。放射性廃棄物も、核融合は核分裂に比べて量が少なく、危険性が続く期間も短い。燃料も、核分裂のウランは有限で偏在するのに対し、核融合の重水素は海水から得られてほぼ無尽蔵です3。ただし核融合は実現の難しさが桁違いで、まだ実用炉がない。「安全でクリーンだが超難関」なのが核融合、「実用化済みだが安全・廃棄物に課題」なのが核分裂、という住み分けです。